自己紹介とセミナー報告(田渕)
2020年04月7日(火)こんにちは!はじめまして!
「田渕 雄基(たぶち ゆうき)」です。
2020年4月より火・水・木曜日に非常勤勤務させていただくことになりました。和歌山県出身で、2013年に朝日大学卒業後、島根大学付属病院 口腔外科で約3年間勤務した後、大阪市北区の歯科医院でセラミック修復や根管治療などの治療をしておりました。院長の本多弘明先生とは2018年のFTAレギュラーコースで出会い、この春より医療法人 本多歯科でお世話になる運びとなりました。(FTAレギュラーコースではケースプレゼンテーションで「細川孔先生特別賞」を受賞)
得意な診療は、主に抜歯や粘膜疾患などの口腔外科、審美修復、コンポジットレジン修復です。今後ともよろしくお願いいたします。
早速ですが、本日は今冬に行かせていただいたダイレクトボンディング(コンポジットレジン修復)のセミナーについてお話しいたします。
2020年2月2日 新大阪
まだまだ新型コロナウイルスの流行がそこまで広がっていない時期でした。高井田の飯田歯科クリニックの飯田先生、この4月に淀屋橋でHALOデンタルクリニックを開業した濱本先生、この4月から本多歯科で勤務させていただいている田渕の朝日大学の先輩後輩の仲良しグループで、精密治療で有名な青島徹二先生のプライベートセミナーに招待いただき、日本トップクラスのダイレクトボンディングを学ばせていただきました。
ダイレクトボンディングとは保険診療でいうコンポジットレジン修復の意味で、歯が欠けた部分や虫歯になった部分に特殊な樹脂(コンポジットレジン)を盛り付けていき、本来の歯の美しさを取り戻す方法です。自費診療のダイレクトボンディング法では、保険診療よりも精度や色調が求められます。歯の解剖学形態や加齢変化など様々な知識が必要となる治療方法です。また必要最低限の切削で治療ができ、ミニマムインターベンション(最小侵襲)に基づいた治療といえます。
自費診療のダイレクトボンディングでは、形態や色などをセラミック修復並みに綺麗にする方法です。様々なシェード(色や透明度、明度など)のコンポジットレジンを用いて、歯の細部を再現して色を合わせて行く治療です。今回はこの「自費のダイレクトボンディング」を学ばせていただきました。
まずは型を取り、模型上でワックスアップ(歯牙の最終形態をワックスで再現)して、技工用シリコンコアで最終形態の型枠を作製しておきます。(実際の臨床ではこの作業に1~2週間かかります)
ボンディングの接着効率を高めるため、ラバーダム防湿法を行い、フロスで歯肉圧排(歯肉を歯から離す)を行います。あらかじめ作製しておいた型枠を修復する歯に当てて、フロー(流し込み)タイプのコンポジットレジンで下地を作ります。歯と歯の間の形態を透明なストリップスとウェッジ呼ばれる器具を用いて作製した後、象牙質シェードやエナメル質シェードのコンポジットレジンを少しずつ築盛して仕上げていきます。最終仕上げはしっかりと磨いて完成です。
感想は…「今までのコンポジットレジン修復よりも一段と綺麗にできたけど、むちゃくちゃ難しかった」です。今回は模型での実習でしたが、これを実際の口腔内で行うとなるとかなり訓練が必要だと感じました。たくさん練習して早く患者様に提供できるように頑張ります。
今後ともよろしくお願いいたします。