短期間で矯正?!
2017年04月28日(金)歯科用セラミックス、
『ジルコニアセラミック』
を活用して歯列不正を治療した審美歯科の症例です。
ジルコニアセラミックとは、人工ダイアモンドやセラミック包丁などに使われるセラミックで、
“軽くて強い”
“安全性が高い”
“身体に優しい”
が特徴の材料になります。医療業界では、安全性と耐久性、生体親和性の高さから、人工関節などにも応用されています。
セラミック治療では、フレームにジルコニアを使った『ジルコニアセラミック』や、すべてジルコニアで作製する『オールジルコニア』などが使用されています。
ジルコニアで歯を作製する際には、コンピューター設計製作システム『CADCAM』を使用します。ジルコニアブロックをコンピューター上で一人一人の歯に合わせて、削り出して作ります。
今回は、審美性や透明感、色調再現性に優れた、『ジルコニアセラミック』を活用して、歯列矯正をした症例を紹介いたします。
患者様は、25歳の女性の方です。
『前歯を綺麗にしたい』
と来院されました。
まずはカウンセリングでどこをどのように綺麗にしたいかを聞いていきます。
“前歯の出っ歯を治したい”
“歯の形を綺麗にしたい”
“詰め物の着色を白くしたい”
“唇が閉まるようにしたい”
とのことでした。
治療方針としては、
①コンポジットレジン治療
②矯正治療
③セラミック治療
をご提示いたしました。
患者様は、“短期間で治療したい”とのことでしたので、矯正治療をすると1年以上かかってしまいそうでしたので、矯正治療は省いて治療することにいたしました。コンポジットレジン治療で詰め物を綺麗にしたのち、セラミックによって前歯の形態修正と審美治療を行うことにしました。
まずは模型上でどんな形の前歯をご希望されているのか、お聞きしながら形を決めていきます。前歯を2本治療予定とすることで、患者様の希望する前歯になりました。
模型上でご希望の前歯の形態をイメージした後、仮歯を作成して、実際にお口の中に合わせていきます。笑顔になった時や会話している時などに唇にどのように当たるか、違和感はないか、咀嚼できるか、、、などを試験的に見ていきます。
前歯の形が決まったら、コンポジットレジン治療によって、側切歯(前から2番目)の審美を回復して、前歯はジルコニアセラミックが入るように形成(歯の形を整える)していきます。
その状態で、シリコン精密印象(型取り)を行います。
CADCAMにて、フレームの設計を行い、ジルコニアブロックを削り出しで製作していきます。
出来上がったジルコニアフレームにワックスでご希望の形態を付与したものを口腔内で適合試験を行います。
色調を合わせるため、シェードガイドという歯の色の見本を使いながら、細かく設定していきます。写真を撮影して、技工士さんと相談します。
模型上で出来上がった、ジルコニアセラミックです。
完成したジルコニアセラミックをお口の中に合わせていきます。適合や色、形態など患者様のご希望に添えているかを判断して、レジンセメントを使って装着していきます。
色は本当に天然歯のように綺麗なセラミックです。透明感や明るさも申し分ないです。
治療期間は約1.5ヶ月、治療回数はカウンセリング込みで計7回でした。
料金はジルコニアセラミック2本=¥100,000(税抜)×2、コンポジットレジンと根管治療は保険治療です。
装着後1年経過の写真です。
着色などは特になく、歯ぐきの境目も綺麗です。これは、セラミックの高い生体親和性によるもので、歯ぐきとの相性が良いため、歯茎が下がることが非常に少ないです。
患者様からは、「前歯を治したら人生が変わった!」というお声をいただきました!
これからもメインテナンス頑張ってきてくださいね!
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